今どきの図書館て電子書籍を借りられるって知ってた?電子図書館とは?

電子書籍が無料で借りられる!?電子図書館とは

書籍の内容をタブレットやスマートフォンなどで読むことができる電子書籍。

最近はその電子書籍を無料で借りることができる「電子図書館」が急速に拡大し人気を集めています。

2019年現在、全国の地方公共団体が図書館を運営していることはご存知の通りです。

○○市図書館などがそれにあたります。

そして実際の紙媒体である本を貸し出している図書館のうち、その図書館が蔵書している資料や書籍を電子書籍化し、その電子書籍を借りることができるようになっているのが電子図書館というわけです。

この電子図書館は2007年~2011年ころが黎明期で、現在はほぼ全国に普及しています。

電子図書館の電子書籍は図書館により蔵書数が異なりますが、一般的には雑誌や小説、実用書、専門書、ビジネス書、児童書、地域の資料などを読むことが可能となっています。

例えば北の大地・北海道の政令指定都市、札幌。

この街にも電子図書館が存在しますが、こちらでは文庫のほか旅行、レシピなど幅広いジャンルの雑誌が電子書籍化されており、貸し出しを受けることが可能となっています。

その他ビジネスに関連する書籍や小説、あるいは地域防災に関わるハンドブックなどに加えて地元の高校生が制作したデジタル絵本、札幌市の広報など、ほぼありとあらゆるジャンルの書籍が電子書籍化されています 。

中には「明治~大正期の絵本・雑誌」の電子貸出も行っているため、足の不自由な高齢者の方に電子書籍という形で図書館に足を運ばずして資料をご覧いただく、というのも良い利用方法と言えるでしょう。

また、中には読み上げ機能がついている電子書籍もあり、今話題のオーディオブックとしても使用可能です。再生速度を早めることで時短にもなり、効率的な学習もOK。

通勤通学中にもおすすめです。

そもそも電子書籍とは?そのメリットも解説

地下鉄やバス、ラウンジなどでスマホやタブレットでマンガや本を読んでいる人を見たことはありませんか?

本の情報を電子データにして、いつでもすぐにスマホやタブレットで読めるようにしたものこそが、電子書籍です。

有名なところではKindleやBook Live!、楽天Kobo、honto!などがあります。

購入したり、読み放題サービスでは定額で雑誌やマンガなどが読み放題というシステムとなります。

電子図書館で電子図書を借りることのメリットは、下記のようなものが挙げられます:

  1. 借りる時と返却の時にいちいち図書館に行かなくて済む・図書館に足を運ぶ際の交通費がかからない
  2. スマホやタブレット1つで読めるので荷物がかさばらない
  3. 深夜でも本や雑誌を読みたくなったらすぐ読める、外に出なくてOK、宅配を待たなくてOK
  4. 防水スマホや防水カバーをつければお風呂でも読める、レンタル本を落とす心配がない、心配するのは自分の端末だけ
  5. 通勤通学中、休憩中でもひと目を気にせず読める

電子図書館は公共サービスなの?

電子図書館は電子書籍専門の図書館という位置付けですので、全て公共サービスとなります。

図書館はタダで本を借りれるように、電子図書館ではタダで電子書籍を借りられるのも嬉しいポイントです。

電子図書館へのアクセスは?どの都道府県にもあるの?

電子図書館は全ての都道府県に開設されているわけではありませんが、ほぼ日本全国津々浦々に電子図書館が開設されています。

大まかには下記のような地域に電子図書館が開設されています。

北海道東北地方:秋田県、札幌市、苫小牧市、北見市、矢巾町
関東中部地方:千代田区、八王子市、渋谷区、鹿嶋市、大垣市、山梨県、浜松市、豊田市
近畿地方:大阪市、堺市、神戸、有田川、赤穂市、志摩市
中国地方:萩市、浜田市、府中市、東広島市、大和高田市
四国地方:綾川町、徳島市、今治市、阿南市、高知県、
九州地方:豊後高田市、八代市、田川市

なお、都道府県全体で電子図書館に取り組んでいるのは秋田県や高知県などがあります。

電子図書館での借り方は?本当にネット完結?

電子図書館での電子書籍の借り方は非常に簡単で、ネット完結で行うことが可能です。

ここでは電子図書館での借り方や、具体的な登録方法についてご紹介していきます。

原則専用端末は必要ない

原則的に電子図書館で借りた電子書籍を読むために、何か特別な端末や指定のリーダー等を購入する必要はありません

一般的に利用されているようなスマートフォンやタブレット・またはコンピューターなどの端末とインターネット環境があれば、そのまま電子図書館で借りてきた電子書籍を読むことができます。

また、必要なものとしては図書館の貸出券と電子図書館のログインに必要なIDやパスワードとなります。

これらが揃っていれば、図書館に足を運ぶことなく電子書籍を借りることができるためネット完結という形で電子書籍を借りることが可能です。

具体的な電子図書館の利用方法

まずは各図書施設の窓口で、電子図書館を利用するための登録を行います。

初回のみ図書館に足を運ばなくてはなりませんが、この作業が完了すればネット完結で電子書籍を借りることができるようになります。

札幌の電子図書館では貸出券の番号及び、蔵書検索予約システムのパスワードというものを使って電子図書館にログインする仕組みになっています。

パスワードがまだ手元にないという場合は、本人確認書類や通勤、あるいは通学の証明になるものを持って実際に札幌図書館で貸出券・パスワードの発行手続きを取りましょう。

むろんこの時、手数料などを取られることはありません。

パスワードなどが揃ったら、あとは電子図書館のログイン画面からログインを行い、お目当ての電子書籍を探し、貸出を受けるのみとなります。

札幌市では1度に借りられる電子書籍は3冊まで、7日間借りられます。

お目当ての本のページを開くと「借りる」というボタンがあるので、クリックするだけで貸し出しを受けることが可能です。

予約がなければ貸出期間に延長手続きをすると、さらにもう1週間借りられます。延長は1回までです。

本を読み終わったら「返す」ボタンを押すと返却となります。

電子書籍は1週間の貸出期間が過ぎると自動的に返却となるのも便利なポイントです。

札幌市では1度に3冊まで借りられるので、3冊借りていてすぐにまた別の本を読みたい時は読み終わった本を返却し、都度新しい本を借りていくとよいでしょう。

まとめ

実は国立国会図書館でも電子書籍や電子雑誌などを公開しています。

電子図書館というわけではありませんが、国立図書館もデジタル化の動きがあるということについては注目しておきたいポイントの一つです。

国立図書館というだけあって、様々な貴重な資料が電子書籍化されているケースもありますので気になる方は一度確認してみると良いでしょう。

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